私は幸いその日、自宅にいました。「足に力が入らなくって何だか嫌な気分だけど、ちょっと休めばきっと治るよ」妻は気丈にそう言い残して2階の寝室に向かいました。階段を上がるのがきつそうでした。「手を貸そうか」普段はそんな言葉をかけたこともない私も、さすがにその姿を目にして少し心配になりました。「大丈夫」妻は階段の手すりにつかまり、一人で上がっていきました。私もそんな妻の言葉を聞いて、少し横になっていれ…
エッセイ
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『記憶の旅に栞紐を挿み』【第2回】村瀬 俊幸
「何だか足がおかしい。力が抜けて足の感覚がなくなっていくような気がする」急変する家族のかたち
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『せっちゃんのアメリカ滞在日記 』【第2回】田渕 節子
娘の目に映る父の姿。優秀な両親の期待を背負い大学へ進学するも…
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『貧乏赤裸々』【第12回】平瀬 春吉
職に就かずバイトもせず〝自遊行路〟だ。退職以降は自由に生きて自分を活かすことが、本来の人生ではないか…
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『知らぬが佛と知ってる佛』【第5回】丹澤 章八
2月30日に消化器外来を訪れたのに、あなたの検査は5月の連休明けになると告げられ…
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『わたがしに触れたように』【第4回】小林 世以子
初めて貴方を恋しいと思った。帰りたい、夢の中に。もう此処に貴方はいないから。
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『ゼロスタート ―異国・日本での創業奮闘記―』【第19回】靳 忠效
ネットで電池と充電器がすぐに完売!爆発的に売れた理由が何か分からなかったが、ある記事をみつけ…
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『うっかり自転車で日本一周していた』【第15回】河瀬 敏樹
西日本の大動脈と呼ぶに相応しい交通量を誇るR2は併走する車の速度がグングン上がり、長いトンネル内はカオス状態で怖くて車道を走りたくない!
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『人生の住所教えて』【第4回】荻野 源吾
湿度の高い5・6月は鬱々として気分が晴れず「体調管理の日」。こんな日は「万葉公園」を起点に香具山の周りをグルッと一回りする歴史コースを楽しむ
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『ぼくのこと、覚えてますか』【第4回】竹山 悟
「大きくなったら、東大で会おうな」と言葉を掛け合った仲良しの友達。東大受験をして不合格だったけれど気にせず会いに行くと…
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『お気楽『辞世』のすすめ』【第4回】安中 正実
どのような死に方が怖くないのだろうか? 桜の散り際をこよなく愛でる日本人は「滅び」に美しさを感じる特質があるのかもしれない
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『青天の霹靂』【第8回】橋本 由美
僕と同世代の検事による「検察調べ」に胸の奥がしくしくと悲しみに疼くなか親から委任されたという想定外の弁護士が接見に来て…
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『運命に寄り添う、そして生きる』【第23回】輪月 舟
離婚したDV夫に遭遇。なぜいまだに近くに住んでいる? 私たちの家が見えるスーパーになぜわざわざ来る?
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『おっぱいがウインクしてる』【第17回】牧 柚花
出雲大社に行くというので「お守り」をお願いしたところ、頂いてからひと月後にある出会いが…
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『波乱万丈、どぎゃん苦にも負けんばい』【第17回】阿南 攻
同居している下の妹が自分が勤めている会社を知らぬ間に受けていて採用試験に合格! 春から兄妹で一緒の千葉工場で働くことに
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『WHAT A FANTASTIC RIDE ! せんべい屋さんの娘からアメリカの外交官になった私』【第8回】パーディ 恵美子
あの日本赤軍最高幹部の重信房子に風貌が少し似ていた(!?)ためか空港の入国検査で私だけ別の部屋に連れていかれ身体検査をされて…
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『遠涯』【最終回】矢田 重吉
帰れる嬉しさに、少女は怒られても澄まし顔。仕事は全くせず乾パンを食べ散らし、写真を見せて喜んでいる。
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『相対性理論批判の新しい形』【第11回】佐藤 淳
「物が縮む」という相対論の主張を、宇宙船に当てはめてみると?10光年先の星を目指した船で点けた光の速度は…
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『振り子の指す方へ』【第17回】山口 ゆり子
あの日、同じように妻を抱きしめていたのなら…。泣いている義姉をソファーに横たえ、そして…
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『司法の国際化と日本 法のグローバリズムにどう対処する』【第19回】秋山 武夫
差別を暴いたのは一本のテープ。不都合な書類の処分指示、役員による差別発言に会社の態度は一変し…。
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『徒然な男のブルース オケラの戯言365話』【第22回】石田 五十六
文化のビッグバンともいえる全世界を席捲し芸術のあらゆる分野を巻き込んだ「シュールレアリスム」