私はあと数カ月で70を迎える。最近身近な者が続いて倒れ、私も「死に方」を考えるようになった。だがこれは難しい。こっちの都合が加味できないからである。特に体の自由が利かぬ形での死は、私にとって恐怖である。このメモの最大のテーマはそのことになると思う。結局、私はむしろ「がん」を望むのである。痛みは徹底的な鎮痛剤の使用で逃げられる。意識のないベッド暮らしは何としても避けたい。ところが私の家系は、徹底し…
エッセイ
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『良子という女[注目連載ピックアップ]』【新連載】野村 よし
口から食べられなくなったら、そこで終わりにしてくれ。「胃ろう」など、もっての外だ。余分な治療は一切するな。
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『遠い夢の向こうのママ[人気連載ピックアップ]』【第3回】かおる
アダルトチルドレンの私と、子供時代の記憶。育ての母は私が近所の子と遊ぶのを嫌っていたため、ほとんど家でひとりで遊んでいた。
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『最高のセカンドライフは海外転職で』【第16回】宮永 保文
インドネシア第二の都市・東ジャワ州の州都スラバヤ。インドネシアの大阪と言われているがスーツ姿の人を見ることはほとんどない
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『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【第3回】村瀬 俊幸
緊急入院から3週間後転院するため福祉タクシーに。車椅子に全身固定されワイヤーで車の中へ引き上げられる妻
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『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第10回】山口 ゆり子
母は、あの男の子とたいして変わらない。蟻の触覚をむしっては、方向感覚を失い惑うその様子を楽しんでいたあの男の子と…
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『遠い夢の向こうのママ[人気連載ピックアップ]』【第2回】かおる
「血の繋がりもないよその子を私が育てるの?」3歳の時に養女に出され、母方の伯父の家へ。義理の母は次第に毒母になっていった。
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『最高のセカンドライフは海外転職で』【第15回】宮永 保文
勤務最終日に従業員からのサプライズ送別会! 各セクションで握手やハグ、中にはツーショット写真まで求められて…?!
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『陳璧君 考』【第3回】築地 邦輔,築地 信二
中天にかかった月、星に対する東洋人の感懐は、古来時と場所と人によって千差万別である。
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『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【第2回】村瀬 俊幸
「何だか足がおかしい。力が抜けて足の感覚がなくなっていくような気がする」急変する家族のかたち
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『夢翔る!——至誠天通、曲折の果てに——』【第3回】元 哲倫
世界大恐慌の中、工場へ勤務。しかし水俣病で一家の世帯主を失ってしまい、途方に暮れてしまうように……。
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『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第9回】山口 ゆり子
「流産してすぐの今が、妊娠に絶好のタイミング。着床率も無事に育つ確率も上がるよ…頑張れそう?」昨日退院したばかりの私に姉は…
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『巡礼の道・フランチジェナ街道』【第3回】廣田 司
フランチジェナ街道を通って、中世の商人は毛織物などを各地に運んだ。追い剥ぎや盗賊が多く、往来は命がけであった。
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『遠い夢の向こうのママ[人気連載ピックアップ]』【新連載】かおる
機能不全家族の中で育った私は、アダルトチルドレン。子供らしく振舞えなかった子供は、大人になってもひどい生き辛さを感じる。
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『最高のセカンドライフは海外転職で』【第14回】宮永 保文
医薬品メーカーから新しい仕事の打診でGMPとGDPに関する研修を受け監査へ。第一回と第二回は不合格。最終となる第三回を迎え…
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『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【新連載】村瀬 俊幸
伊那谷に移住して5年目の冬。病気で下半身に障害が残った妻とともに生きる
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『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第8回】山口 ゆり子
姉妹を見比べていると、二人はまるで同じ型から作られた人形のように見えた。細い首から肩への美しいライン、すらりと伸びた脚…
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『最高のセカンドライフは海外転職で』【第13回】宮永 保文
工場には約百六十名のインドネシア人が勤務。日本人は私一人だけで通訳もいない。前工場長はすでに退職していて連絡が取れず…
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『時をつむいで』【第15回】中村 良江
「うち、ここから帰るわ」そう言った姉は、私たちの制止を聞かず、今にも壊れそうなつり橋を渡り始める…
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『世界自然遺産の島 おがさわら慕情』【最終回】手塚 博治
【小笠原・母島】元職員が絶景ポイントをふたつ紹介。――「石門」を観てもらうために、急きょ企画した山行きで…
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『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第7回】山口 ゆり子
憧れの先輩が「あの子と付き合ってみない?」と指差したのは、彼女の妹だった。高校生ぐらいかな。頬が緩むほど可愛らしい女の子で…