【前回の記事を読む】「僕は彼女を泣かせてしまいました」彼女に向けられている疑いを晴らしたくて鋭い目の刑事にそう言うと…僕が宮園に一方的に話しかけていることは周知の事実。それに正確な位置は知らないとはいえ、家が近所にあるので同じバスに乗り込むことも多々あった。だから、僕が一方的に宮園にしつこく接近しているようにも見ることができるのだ。僕は宮園に付きまとっていた。だから宮園はいつもより早いバスだと一…
[連載]彼のために人を焼く
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小説『彼のために人を焼く』【第21回】暮山 からす
このままでは遅刻した彼女に放火の容疑が... 必死にアリバイを説明するも、「君は矛盾に気が付いている?」と刑事は言った。
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小説『彼のために人を焼く』【第20回】暮山 からす
「僕は彼女を泣かせてしまいました」彼女に向けられている疑いを晴らしたくて鋭い目の刑事にそう言うと…
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小説『彼のために人を焼く』【第19回】暮山 からす
「なんでその子の名前を知っているの」刑事の見透かそうとする目が怖い。だが彼女の疑いが晴れるなら、僕は犯人になっても構わない
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小説『彼のために人を焼く』【第18回】暮山 からす
先生の家が発火し、遅刻した僕を放火犯だと疑う刑事。「何か変わった様子は?」「いえ、特に」「即答だな」シマッタ…
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小説『彼のために人を焼く』【第17回】暮山 からす
「まずは君から事情聴取させてもらいたいんだけど」事件が事故ではなく放火になるならば疑われるのは遅刻した僕になる...。
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小説『彼のために人を焼く』【第16回】暮山 からす
学校の先生が火事に遭ったという噂を聞いた僕。誰もが事情を知らないようで、空気が不安で揺れる教室。
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小説『彼のために人を焼く』【第15回】暮山 からす
住宅街にある借家で朝早くに火事が。火だるまになって家から飛び出てきた夫。そしてそのとき家にいなかったという妻
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小説『彼のために人を焼く』【第14回】暮山 からす
一様に目撃者が証言する「ツキシマツバサ」この火事は事故なのか事件なのか?
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小説『彼のために人を焼く』【第13回】暮山 からす
「ええ、火だるまになった人に他の人たちが消火器を向けて火を消そうとしていました」
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小説『彼のために人を焼く』【第12回】暮山 からす
学校をサボタージュした日。気分転換に出掛けると見覚えのある少女がいて思わず…
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小説『彼のために人を焼く』【第11回】暮山 からす
「ごめん」しか言えなくて…。どこまでもすれ違う2人の思い
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小説『彼のために人を焼く』【第10回】暮山 からす
「あなた、脅されているの?」終わったと思っていたあのことは…。
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小説『彼のために人を焼く』【第9回】暮山 からす
空き教室で担任と話していた幼馴染。青ざめた表情の彼女は先生を睨んでいた…。
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小説『彼のために人を焼く』【第8回】暮山 からす
彼の父親が消えた日。私の内なる歓喜と雨の祝福
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小説『彼のために人を焼く』【第7回】暮山 からす
思わぬ再会に屈託なく笑う彼。だが、彼の家族を壊したのは他でもない私だった
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小説『彼のために人を焼く』【第6回】暮山 からす
「いーな。俺も恋したい」偶然見かけた先生の隣には、きれいな女性が立っていて…
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小説『彼のために人を焼く』【第5回】暮山 からす
「はい」その二文字が、他の誰の声よりはっきり聞こえて。間違いない、あの子だ…
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小説『彼のために人を焼く』【第4回】暮山 からす
実の子でない僕を可愛がってくれた母、しかし…「焼身自殺」
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小説『彼のために人を焼く』【第3回】暮山 からす
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」目を覚ますとそこは…
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小説『彼のために人を焼く』【第2回】暮山 からす
【小説】一緒に学校に行くはずが、家には誰もおらず…学校も欠席
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