「日本書紀」によれば、当時倭国は任那(みまな)(伽耶(かや)諸国)を直接支配し、百済・新羅両国にも進貢させていたようである。日本は中国(大陸)を中心とした東アジアの秩序世界(縛り)から海を隔てて距離を置いていた結果、その影響は限定的なものであった。そのために外交や軍事政策において自主性が確保されていた。倭国は外交及び軍事政策において「小帝国」(小中華)を志向することが可能であった。このことは、日…
[連載]忘るべからざることども
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第18回】稲田 寿太郎
「日本は東アジアの蛮族…だが、わがエリートのアングロサクソンクラブに入れるという憧れを餌に…」
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第17回】稲田 寿太郎
仮想敵国としての日本…日清戦争前の国際状況は?領土や利権を奪われたにもかかわらず、中国はロシアに対して親近感を…
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第16回】稲田 寿太郎
インド侵略を完了した英国は中国との貿易に着手する。しかしそれは欧米のルールに倣う不平等関係であった。
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第15回】稲田 寿太郎
足利義満は太政大臣を辞し、出家までして明の臣下となって勘合貿易を実現させていた。義満がそこまでした理由とは…
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第14回】稲田 寿太郎
全長百二十メートルで九本マストを備えた鄭和艦隊は周辺諸国に明の武威を知らしめた
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第13回】稲田 寿太郎
元の人種差別政策はなぜ行われた?恐れたのは農耕民と交わることによる…
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第12回】稲田 寿太郎
宋銭で国内貨幣経済が発展! 日宋間の朝貢貿易で島々が活気づく
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第11回】稲田 寿太郎
朝貢制度にするも中国貨幣は基軸通貨にならず。足りなかったのはマクロ経済の考え方!?
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第10回】稲田 寿太郎
通貨を支配するものが世界を制す。宗銭が基軸通貨にならなかった理由
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第9回】稲田 寿太郎
外交は譲れば譲るほど、ますます譲らされるものであることがわかる
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第8回】稲田 寿太郎
歴史から見る女性が行った治世。現在の日本にとって欲しい人材と言えるのは…。
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第7回】稲田 寿太郎
「日没する所の天子に...」聖徳太子の無礼な書をなぜ皇帝は無視しなかったのか?
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第6回】稲田 寿太郎
歴史は繰り返す…始皇帝の「焚書坑儒」で社会が一変したワケ
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第5回】稲田 寿太郎
朝貢制度はいわば、当時の東及び東南アジアにおいて機能した「安全保障システム」!?
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第4回】稲田 寿太郎
「どちらが生きやすい世の中か」の問い…中国の自由民主主義へ挑戦
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第3回】稲田 寿太郎
戦後、日本は本来の国柄を損なっていた?今だからこそ求められる外交関係
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歴史・地理『忘るべからざることども』【第2回】稲田 寿太郎
安心できない「米国頼みの日本の外交」に対し…日本国民がまずしなければならないこと
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歴史・地理『忘るべからざることども』【新連載】稲田 寿太郎
他国を脅威として感じにくい?米国と日本の“他国に対する感情の共通点”が多いワケ