白百合亭で赤星先輩に再会したあの日、「実は相談したいことがあるんですよ~」と恥を忍んで媚びるようにすり寄ったのは、もちろん図書館司書についてである。赤星先輩の父親は町議会議員を務めるなどいわゆる地元の名士で、口利きしてもらえないかと考えたのだ。そうした外部の有力者からの働きかけがずるいことは承知している。だが、コネを利用して何が悪い。失業中の身の上だけに私は開き直っていた。すべては家族のために。…
[連載]リストラおやじ、アイドルになる
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第17回】椎名 雅史
「あいつはかわいい年下の男の子」になりたかった。身分を明かさぬ文通を続けるうち、その人は初恋の人になった。
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第16回】椎名 雅史
非常勤職員は地位が不安定とはいえ、よほどの事情がない限り解雇になることはないと思っていたのに、まさか私が…
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第15回】椎名 雅史
妙な胸騒ぎの正体とは? ジャンパーの中に押し込まれた紙切れには思ってもいない文字が...
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第14回】椎名 雅史
息子が警察沙汰に巻き込まれたことをきっかけに固まる決意 一家の大黒柱として働き口を探す…
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第13回】椎名 雅史
被疑者扱いの息子は無実!? 事故現場でルミノール反応実験キットを試してみると…
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第12回】椎名 雅史
母にお前の天神様とはなんだい?と聞かれ、「俺にとっての天神様は……」
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第11回】椎名 雅史
事故現場からは息子の指紋しか検出されず…。そんな中怪しい動きをする先輩
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第10回】椎名 雅史
息子が人を撥ねた!?通報者の話だけで犯人を決めつける警察にムカッ!
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第9回】椎名 雅史
暴君赤星先輩降臨!パシリにされた生徒会の悪夢が蘇ってきて…。
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第8回】椎名 雅史
「へいへいウブ平」中学以来の仲間達と再会…聞きたくない声とあだ名が聞こえてきた
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第7回】椎名 雅史
階段で出会った怪しい二人組…。擦れ違った瞬間名前を呼ばれた!?
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第6回】椎名 雅史
「もしかして…マダムキラー?」子供時代の思い出に浸っていると聞覚えのある声が…
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第5回】椎名 雅史
一人バイクで街に繰り出し、ひたすらに突っ走る「どうして俺がリストラに…」
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第4回】椎名 雅史
母の介護で田舎暮らしをしたい夫、義母も田舎も嫌いで猛反対の妻
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第3回】椎名 雅史
「娘とのんびり楽しく暮らそう」と帰省するも…呆然と立ち尽くした光景とは
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【第2回】椎名 雅史
「アイドル最高!!」…文化祭、生徒会メンバーで歌って踊る
-
小説『リストラおやじ、アイドルになる』【新連載】椎名 雅史
アイドルになりきって…歌を口ずさみ、無意識に踊る「五十を過ぎたおっさん」