「牡丹の花、見事でしょう」セイレイ嬢が言った。声に香りがあった。「ここには千五百株の牡丹がありますが、どれ一つとして見事でないものはありませんが、美極まって異種に変化するものがあるのですよ。満開の時、時は夜、満月の時刻になって、牡丹の花々の中で一番の大輪にして雄しべ雌しべ共に毅然とまた艶やかに垂直に伸びて、触手のごとく月の光に感じ入り、自らの花の酔いに恍惚となり、ふっと、そのあるとも知れない花の…
[連載]ナーダ・サーガ 「無の国の物語」
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第18回】茂木 光春
美極まって異種に変化する牡丹。人の姿の霊となった牡丹はその短い命を、漂うように生きてゆく...
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第17回】茂木 光春
「仁者は山を楽しみ、智者は水を楽しむ」水は自然の思索であるから水を見つめ、水の音を聞くと、自ずから考え深くなる。
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第16回】茂木 光春
透けたピンクの肌にシルクのサリーを纏った若い女性が、滑らかに凹んだ石畳を歩く その姿はまるで...
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第15回】茂木 光春
「聖書の木」は三~五千年前からシリヤのオアシス地帯にあったという。その木の実を食した者の中から「預言者エレミア」が生まれ「エゼキエル」が生まれ、やがてはあの「イエス・キリスト」が生まれた
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第14回】茂木 光春
何十個もの鉢植えの苗木には一本一本名前がついていて意味がわからず質問すると…
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第13回】茂木 光春
1分見つめると1週間、10分なら10週間の眠り…では蓋をあけたなら?
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第12回】茂木 光春
毎朝一錠服用すると、三十日後に花になる夢を見ることができる試作品を進呈されたが…
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第11回】茂木 光春
樽の中に詰まっているのは「夢の煙」。吸い込むと人が見た夢を見られる…。
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第10回】茂木 光春
旅の果てに大出世を果たしたはずが、ある日起きてみると…。
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第9回】茂木 光春
お釈迦さまの最後の説法…。その時に手に持っていた沙羅双樹の枝がここにある。
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第8回】茂木 光春
美しい花屋の娘。この国にしかない、「夢の花」「奇跡の花」が発見されたという…。
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第7回】茂木 光春
「2千年前の、年代物中の年代物じゃ!」酒の即売会に現れた“幻のワイン”
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第6回】茂木 光春
「ナン」は凄い!アンパンナンやメロンナンもあることを知っているか?
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第5回】茂木 光春
【小説】目の前の光景に唖然…果てしない階段を下った先にあったものとは
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第4回】茂木 光春
【小説】汚れた衣服を全部脱いで「竜の泉」に入れと言われ…
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第3回】茂木 光春
何もない国で何でもある国「ナーダ」の門に立つ少女「セイレイ」の出現...
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第2回】茂木 光春
【小説】記憶を失くした男の前に現れた「濃密な花の匂い」を放つ女の正体は…
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【新連載】茂木 光春
辺り一面、白い砂浜に横たわる男「どうしてぼくはここに居るのだろう…」