恭子はそのまま朝を迎えた。彼女は局の配慮で、満員電車での通勤などしなくてもいいよう、局内に部屋をあてがわれていた。その理由を知るのは一部の上層部の人間だけだ。部長クラスにも、あくまでも寮の部屋が空くまでの仮住まいという事になっている。一般局員は局内に住んでいるという事さえ知らない。局の食堂で朝食を済ませ、本部の廊下を歩いていた時、前方にゲンナイが現れた。恭子を見かけ、近づいて来る。恭子は立ち止ま…
［連載］スキル
-
小説『スキル』【最終回】
金的、喉への貫き手、目つぶし…あらゆる格闘技の「禁じ手」を熟知した男
-
小説『スキル』【第22回】
男に下着を引き千切られ…「レイプ未遂」の悪夢を見てしまうワケ
-
小説『スキル』【第21回】
【小説】「仕方ねぇな。お前を俺の相棒として認めてやる」
-
小説『スキル』【第20回】
【小説】「部長……女ですが……？」戦闘員の人選に不服の声
-
小説『スキル』【第19回】
【小説】「もう戻れない。私は戦闘の快感を覚えてしまった」
-
小説『スキル』【第18回】
【小説】「……ほう、よく気づいたな……」漆黒の闇からガマガエル男が襲いかかってくる
-
小説『スキル』【第17回】
【小説】愛する父を喪った少女は、復讐を胸に決意を固める
-
小説『スキル』【第16回】
【小説】「死ぬよりも苦しい目に遭うぞ！」…本当にお父さん？
-
小説『スキル』【第15回】
【小説】「処女膜は破れていません…」乱暴された女性に何が!?
-
小説『スキル』【第14回】
【小説】ベッドの上に、半裸の女性が座っていた。隣の男は死亡
-
小説『スキル』【第13回】
【小説】絶望に次ぐ絶望…少女に降りかかる新たな「訓練」
-
小説『スキル』【第12回】
【小説】手に残る冷たい感触…少女を絶望させた「ラット訓練」
-
小説『スキル』【第11回】
【小説】少女と同じ「命を奪う」力を持っていたまさかの人物
-
小説『スキル』【第10回】
【小説】「命を吸い取る能力」をもって生まれてきた少女の葛藤
-
小説『スキル』【第9回】
【小説】学校帰りに男に暴行され…少女に目覚めた衝撃の能力
-
小説『スキル』【第8回】
【小説】からかってきた男子が「泡を吹いて昏倒」した残酷理由
-
小説『スキル』【第7回】
【小説】呆然とする少女。祖母の命を奪った人物は紛れもなく…
-
小説『スキル』【第6回】
「楽にしておくれ」往生際の祖母の願いに恭子がとった行動は…
-
小説『スキル』【第5回】
【小説】日々衰弱していく祖母の姿…思い出される優しい笑顔
-
小説『スキル』【第4回】
弟を殺された少女。死神の悲痛の声を聞き、何も言えなくなった
- 1
- 2
