「急で悪いけど、これからうちに来ない? 打ち合わせをしたいから。外の自転車置き場で待ってる」波奈は二人の返事を待たずに、さっさと図書館の出口に向かった。あわてて文子も波奈を追いかけた。波奈が興奮をおさえきれずに言った。「ああ、緊張した!」文子もホッとしたようだ。「どうなるかと思ったわ。でも、うまくいったわね」まもなく研一と悟が、自転車置き場に現れた。悟が言った。「先に行けよ。オレたち、少し離れて…
[連載]ヒスイ継承
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小説『ヒスイ継承』【第6回】守門 和夫
「グループ研究、おもしろそうだからいっしょにやるけど、二つだけ条件があるんだ」と言われ「なに?」とたずねると…
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小説『ヒスイ継承』【第5回】守門 和夫
夏休みの図書館。音を立てないよう、いつも本を読んでいる二人へ近づく。無言で渡したメモの返答は......
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小説『ヒスイ継承』【第4回】守門 和夫
カメラアイの文子 父は都内へ勤務するサラリーマン、母は専業主婦。変わってるのは自分だけ。
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小説『ヒスイ継承』【第3回】守門 和夫
消えた少女と老人を思い出していると、公園でまた一人、目の前で石に触れた人が消えた...
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小説『ヒスイ継承』【第2回】守門 和夫
青いレンズの向こうにはさっきまでの景色はなかった… 気づけばティラノサウルスに追われる状況に!
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小説『ヒスイ継承』【新連載】守門 和夫
発明好きなおじいちゃん。いつも失敗してるけど今回はなにやらいつもとは違っていて…!?