目の前の気さくそうな女性に声をかけてみた。「ドゥオーモまではどうやって行けばいいですか?」その女性は親切に道を教えてくれた。そこを左に曲がって、数ブロック先を行けば…。どうやら最終集合場所まではそう離れていないらしい。「ありがとうございました」と言って、私は足早に歩き出した。女性の言葉を反芻しながらとにかく歩いた。左に、そこは右、まっすぐ行って…。大丈夫、思ったほど迷子にはなっていない。そう自分…
[連載]中学最後の決断
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エッセイ『中学最後の決断』【第13回】新澤 唯
何年もの時間と親の金を浪費した。望んだ業界に就職するのも限りなく不可能だ。それでも、自分の本当の思いに私は気づいたから…
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エッセイ『中学最後の決断』【第12回】新澤 唯
「本当の一人ぼっち」を感じた恐怖で、頭が真っ白になった。「一人にさせてほしい」と言ったことには後悔していないけれど…
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エッセイ『中学最後の決断』【第11回】新澤 唯
歴史的な建築もラグジュアリーブランドも、当時の未熟な私にとっては目をひかない、ただの風景だった
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エッセイ『中学最後の決断』【第10回】新澤 唯
不朽の愛の名作『ロミオとジュリエット』の舞台ヴェローナ 「どうしてあなたはロミオなの」と謳ったバルコニーを眺める。
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エッセイ『中学最後の決断』【第9回】新澤 唯
美しい街並みが広がるヴェネツィア。しかしヴェネツィアは環境問題が最も深刻な都市の一つでもある。
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エッセイ『中学最後の決断』【第8回】新澤 唯
記念撮影でピサの斜塔をパンチ...イタリアという国は世界遺産周辺や街を歩くだけでも目に楽しい。
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エッセイ『中学最後の決断』【第7回】新澤 唯
文化遺産を現地で見た私が考えなければならないこと。それは戦争と平和に対する問いと答え
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エッセイ『中学最後の決断』【第6回】新澤 唯
チーズが苦手の祖母が巨大ピザを口に入れた瞬間!? チーズ無くしては語ることができないイタリア料理
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エッセイ『中学最後の決断』【第5回】新澤 唯
期待感を大きく膨らませて訪れるローマ 目にする精巧な芸術作品に私は心を躍らせた
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エッセイ『中学最後の決断』【第4回】新澤 唯
ナポリの名所を見て回り、向かったのはカメオ工房。だがこの時、私は今でも非常に後悔していることが…
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エッセイ『中学最後の決断』【第3回】新澤 唯
美しい街並みのナポリへ。しかし、道路はゴミだらけでカルチャーショック
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エッセイ『中学最後の決断』【第2回】新澤 唯
航空機内で具合が悪くなった私。寝落ちから目覚めるとテーブルの上にあるものが…
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エッセイ『中学最後の決断』【新連載】新澤 唯
学校の人間関係が嫌で不登校になっていた中学時代。祖母のある言葉が私の人生を変えた!