四 半日で巡るローマの真髄、まさかの苦手克服

また、トレビの泉近くで立ち寄ったジェラートをみんなで食べたのも良い思い出だ。イタリアでジェラートを食べる機会があるならば、私はピスタチオ味にしようと私は決めていた。だが甘いもの好きな私にはさらに嬉しいことがあった。

この時入店したジェラート店は一番安いものでもダブルで提供していたのだ。私が読んでいた旅行記では一番お手頃なものでシングルジェラートと記憶していたから、何という贅沢なのだろうか。もう一種類はヨーグルト味にして、日常では味わえない、観光客の特権とも言える食べ歩きを満喫した。

もしまたローマを再訪する機会があるのなら、次もまたここでジェラートを食べよう。そう決意した。

ジェラートと言えば、スペイン広場も外せない観光スポットだ。「ローマの休日」のように階段でジェラートを食べるのは当時は既に禁止されていたが、それができなくてもスペイン広場一帯は活気に満ちている。

周辺を散策する際、そこかしこに高級アパレル店があり、少し歩くとパンテオンがある影響か、修道士用のローブを売っている店があることにも驚いた。恐らくこの辺りは、ローマの中でも富裕層が居住するエリアなのだろう。

スペイン広場周辺に住む人たちがどのような部屋に住んでいるのかを、私は街を見ながらずっと想像していた。

元々インテリアや富裕層の仕事や生活にも興味を持っていたため、帰国したらそうした本も是非探したいものだと思った。そうこうしているうちに集合時間となり、私たち一行を乗せたバスは一旦昼食会場へ向かった。

昼食会場は一瞬ローマとは思えないほど明るく近代的な建物だった。全面ガラス張りの窓からはイタリアの太陽の光が差し込んでいた。屋内とはいえこんなにも太陽の光を浴びながら食べる昼食は最高だ。

それに、美味しいものを心から共有できる人が目の前でいきなり登場したのだからなおさらだ。実は祖母は元々、チーズが苦手だったのだ。私自身はこんなに美味しくて栄養価も高いのに何故だろうと、幼い時からずっと思っていた。