洋一は隣を歩く岳也を見た。「くしゃみさんて、彼女います?」なんだいきなり、というように岳也はかすかに笑った。「いるわけないだろ? もうざっと十年くらいいねーよ」「そっかぁ、十年かぁ」洋一は夜空を見あげた。豆電球に似た星がうっすらと見える。「おまえはどうなんだよ」「僕もいませんよ」岳也はフッと肩の力を抜いた。「そうか」「なかなかできないもんですよね」そんなことを話しているうちに、岳也の家に着いた。…
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