三日間のぼくたちの展覧会が終わり、村瀬は「アパートを探す」と言って東京に一足先に旅立っていた。搬出の日に園田は現れなかった。「園田はどうしたんだ」「知らない」朱美は園田のことには無関心のように答えた。いつものように、美術部の後輩たちは大声ではしゃぎ回っている。ぼくは彼らと一緒にふざけるでもなく、ただ遠いことのように聞きながら、黙々と自分の作品を梱包した。コウちゃんのトラックは、笛吹川沿いの桃畑の…
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小説『正統解剖』【第28回】鶴岡 令士朗
慣れるという事は恐ろしいよ。何でも、平気になってくる。