どこまでも原野たち割る白き道バイクの一つ遠ざかり行く
【旅の歌】
平成二十五年
[北海道の旅](以下一首)
*サロベツ原野
平成二十六年
*下関壇ノ浦・赤間神宮
藪椿ちりしきままに時とめて暗みにひそむ七盛の塚
神医歌壇
*萩・指月城
空暗し朽ちつつ移ろう城跡や往時知る松に海風の音
医師として、多くの命と向き合ってきた著者が綴る、日常、仕事、家族のこと――。
本書では、著者が趣味で書き溜めた短歌を一冊にまとめた。
季節の歌や旅の歌に加え、本業である医者としての日常や患者との出会いなどに関する歌も収められている。
温かな生命が宿る短歌を連載でお届けします。
どこまでも原野たち割る白き道バイクの一つ遠ざかり行く
【旅の歌】
平成二十五年
[北海道の旅](以下一首)
*サロベツ原野
平成二十六年
*下関壇ノ浦・赤間神宮
藪椿ちりしきままに時とめて暗みにひそむ七盛の塚
神医歌壇
*萩・指月城
空暗し朽ちつつ移ろう城跡や往時知る松に海風の音