【旅の歌】
平成二十五年
*茨城・袋田温泉
闇深むほのかな灯り湯のあふる河鹿こだまし瀬の音も高く
神医歌壇
[北海道の旅](以下二首)
*焼尻島
焼尻の原始の森に鳴く蟬が夏短しと山をふるわす
*サロベツ原野
木道の先に雲引く利尻富士ノハナショウブが今をさかりに
神医歌壇
医師として、多くの命と向き合ってきた著者が綴る、日常、仕事、家族のこと――。
本書では、著者が趣味で書き溜めた短歌を一冊にまとめた。
季節の歌や旅の歌に加え、本業である医者としての日常や患者との出会いなどに関する歌も収められている。
温かな生命が宿る短歌を連載でお届けします。
【旅の歌】
平成二十五年
*茨城・袋田温泉
闇深むほのかな灯り湯のあふる河鹿こだまし瀬の音も高く
神医歌壇
[北海道の旅](以下二首)
*焼尻島
焼尻の原始の森に鳴く蟬が夏短しと山をふるわす
*サロベツ原野
木道の先に雲引く利尻富士ノハナショウブが今をさかりに
神医歌壇