ベッドに仰向けになる。カバーは刺すように冷たかった。静かだった。空調のかすかなひびきのほかには何の物音もしなかった。枯山水を描いた木版画が壁に掛かっている。枯山水は宇宙の縮図などと言われるが、小さく完結している世界は孤独で、どこか自分の境遇にも似ている。ぼくはいまだに迷っていた。こうして京都に来てよかったのかと。ここに自分を閉じ込め、気持ちを整理し、それを言葉にまとめるという作業が、いまの自分に…
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あの拷問のような検査を、よくまたする気になったものだ。