【前回の記事を読む】となりに座る女が注射針を腕に埋めたまま肩をすくめ、「ねえ、ちょっとそこの明かりつけてよ。暗くてよく見えないじゃん」片方の胸をはだけた女性の腕に抱かれ、赤ん坊が急に甲高い声をあげて泣き始めた。その声で起こされたハルカが「ちょっと外の空気を吸ってくるわ」と重たい声を漏らして彼女から赤ん坊を抱え上げ、ヨロヨロとつま先で自分のスニーカーを探り当てながら玄関を開けたその隙に、シーズーが…
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小説『スノードロップ―雪の雫の日記―[注目連載ピックアップ]』【第19回】降谷 さゆ
無神経なことを言ってしまったので、男2人で謝りに行くと、彼女はつーっと涙を流し…
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エッセイ『Northern Colors Ⅱ』【第5回】華 優
北海道・知床斜里駅前の駐車場は無料。駅前なのに? 私は時刻表を見て、その理由に納得した
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エッセイ『はないろ、きみと』【第14回】いろは
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「本当に私でいいんですか?」「分かってないな。僕は、香子がいないと…今日は激しく愛すよ」そう言って私に抱きつき…
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小説『大人の恋愛ピックアップ』【第134回】水木 三甫
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実用『私ももっと、手を抜きたい』【第5回】さおり
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その獣は3つの口を開いて牙を剥いた。手足をブルブルと震わせ、今にもしゃぶりついてきそうになったその時、掌いっぱいに土を拾い…
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小説『尼崎ストロベリー[注目連載ピックアップ]』【第6回】成海 隼人
友達のマコト。彼の性格は天真爛漫だが、ガサツでもある。遠慮や気兼ねという、日本人として大切なものを母親の子宮に置いてきた。
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小説『するすみ九郎』【第5回】三崎 暁子
わずか70騎で平家と対峙した源義経——「一ノ谷の戦い」では、急峻な崖から駆け降りる決断をした。生死を賭けたその理由には…
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小説『大人の恋愛ピックアップ』【第133回】亀山 真一
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小説『奇跡の贈り物』【第5回】かつくり
人が死ぬとは何なのか——死亡判定は、呼吸・心臓の停止と瞳孔の散大を医師が確認した時だが…体内の活動を続いている
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エッセイ『インドシナ・エレジー』【第5回】柴田 和夫
新宿に似た猥雑でローカルな地域「ゲイラン」。ある食べ物の屋台が珍しいが、タイでは飲酒後に食べると死に至るという…
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小説『BLUE EYE』【第5回】藤堂 ラモン
食べ物に無頓着な城戸は、深夜にカップラーメンをすするのが好きだった。だが几帳面な妻から注意され、離婚した
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実用『先読みする投資術』【第17回】小野 雅弘
「東証」が問題視した「PBR1倍割れ」企業の割合…米国や欧州と比較すると、日本の企業数は際立って多かった。
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歴史・地理『菟狭津彦が見た倭国の歴史』【第5回】宇佐津彦 清智
前方後円墳と三角縁神獣鏡は物部王朝の象徴だった。福岡県苅田町の石塚山古墳から出土した鏡は、畿内を含む10ヶ所の…
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小説『落花流水のように 巡り合い、惹かれ合う男女が織りなす愛のゆくえ[注目連載ピックアップ]』【第13回】ラヴKISS MY
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「人命救助出来なかった。トラウマになるわ。」40年ぶりに会う予定の元彼からのメール。障害でもあるのか…嫌な予感がする
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「魂」や「守護神」という言葉を氣に留める機会はほとんどない。しかし、人間は日常生活の中で急に目覚めることがある。そのタイミングは…
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小説『超能力探偵 河原賽子』【第54回】春山 大樹
ぼろぼろに崩れるまで体を焼かれた、独居女性…近所の人は事件当日、“ある異変”を感じていた…