白髪、白い長い髭を垂らして、端然と座った老人は、手元にあった和綴じの本を取り上げ、開き、おもむろに読み始めたのであった。その背には「続千一夜物語」と書かれてあった。老人の背後には、大小さまざまないろんな樽が並んでいて、その正面の下部には蛇口のごときものが据え付けられてあった。その上に、白い金属製のプレートが横にはめ込まれ、群青色の文字をもっていろんな言葉が書かれてあった。一つの樽には「クレオパト…
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