その年、小学一年生になったばかりの姉はというと、大好きなハンバーグを頬張ることに一生懸命で、俺がふと口にした戯言なんか全く気にも留めていなかった。「ヒロくん、今なんて言ったの?」一瞬見せた怖い顔を母が無理に抑え込んで、悲しみに満ちた目のままで、わざとらしい微笑を湛えて俺に聞いた。もう一度同じことを言おうと思ったのだが、そのときには横にいたはずの「おばちゃん」がいつの間にかいなくなっていたので、俺…
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