【前回記事を読む】冷戦下の過激な『スパイ狩り(マッカーシズム)』を非難したサリンジャー。作品に宿る、平和な現代を生きる若者には伝わりづらい「説得力」とは...「大丈夫?」Kは優しく声をかけてくれた。全身から力が抜けてしまった私は、赤ちゃん返りした子どものように甘えたくなり、Kに私の体を支えてほしいと頼んだ。「あの、とても気分が悪いの。私のアパートまで遠いから、あなたの部屋で、二、三時間休ませて……
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小説『海の中の記憶』【第4回】中原 信
「気分が悪いの…休ませて」と彼の部屋へ。目が覚めると電気は消えていて、眠る彼の唇にそっとキスをした
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小説『なでしこの記憶』【第20回】坪井 聖
先生の前で態度が変わる彼女。その違和感に、理由を聞いてみると急に小刻みに震え始め…「防衛本能…?」
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エッセイ『62歳、旅に出る!』【第19回】菊池 亮
【60代のひとり旅】マルタで迎える年越しと初日の出ラン!――余命を意識した旅の中で見えた世界とは
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エッセイ『Re:start[人気連載ピックアップ]』【第9回】森 亜美
信号無視の車が突っ込み、乗っていた車が炎上。後部座席にいた娘だけが救出された
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人生論『「心の路」歴程』【第2回】葉丹安 和英
邊地順礼の信仰特徴は複雑怪奇で、相互受容的。邊地順礼にある信仰の核は観音信仰だが他にも多くの信仰宗教が入り込み融合された
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実用『パパだからデキる子育て術』【第2回】鬼木 一直
「おむつ替えだけで偉い?」じゃない! 父親の本気の育児参加が家庭と子どもに与える効果とは…
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小説『恋の終わりに』【第2回】西田 剛
『大阪・箕面』『死体遺棄』いつものようにPCで動画を見ようとしたら検索画面のトップページに表示されているニュースが……
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小説『不倫の何がいけないの?[人気連載ピックアップ]』【第31回】安本丹
以前はよく冷えた足を旦那の足に絡めて温めていた。しかし今は彼に触れることさえ私にはできない
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絵本・漫画『キリギリスとアリ』【最終回】つるまき ちひろ
【現代版 アリとキリギリス】「今の自分を、大切にしようよ」「僕はそんなに、強くない」…大人も楽しめる、かわいいイラスト絵本
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小説『大人の恋愛ピックアップ』【新連載】武 きき
帰ろうとすると「ダメだ。もう僕の物だ」――キスで唇をふさがれ終電にも間に合わずそのまま…
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エッセイ『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【第3回】棚橋 正夫
【終戦80年】「ドカーン」と爆発する音が連続して聞こえ、家全体が揺れた
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絵本・漫画『はなび』【最終回】八十田 惠子
【絵本】「あれ、こんなところに子猫おる!」暑い夏の日、セミを追いかけていたら人間が近づいてきて…
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ビジネス『これからの「優秀」って、なんだろう?』【第8回】中村 隆紀
「それとさ。人間の仕事は、もうAIとの協働は避けて通れないよね。そいつは、人間より優秀に仕事をこなすようになるの?」
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実用『腰痛世界の歩き方』【第22回】高橋 弦
「心頭滅却すれば火もまた涼し」とは言うが、どんな人も強い痛みを滅却することはできない。しかし弱い痛みならば――
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人生論『改訂版 生きる目的』【第2回】河上 英夫
軍国主義教育のせいかもしれないが、死に対する感覚が麻痺してしまっていた。人類は他を殺さなければ生きていかれないと思えた。
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エッセイ『貞さんがゆく』【第2回】小柳津 悦子
この同居人、たまに機嫌がいいと私のことを「お父さん」と呼ぶ。ということは、この口うるさいおばさんが、私の娘なのか?
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小説『29歳、右折の週』【第17回】言田 みさこ
少女が書いた手紙を破り捨て、代わりに私が書き直した手紙を投函した。彼を踏みにじる言葉を消して…
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小説『花房藩釣り役 天下太平 五月の恋の吹きながし』【第2回】石原 しゅん
黒鯛は冬は暖い深場で過ごすが春となり、水温が上がるとともに浅場に移り、産卵に向けての荒喰いを始める。それが乗っ込みだ
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小説『なでしこの記憶』【第19回】坪井 聖
母の死を思い出したら、絵を描けなくなるかもしれない。でも、上手に断る術はない。僕は逃げている。体温が下がっていくのを感じ…
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エッセイ『62歳、旅に出る!』【第18回】菊池 亮
【60代のひとり旅】日本はあと50分で年越し。2ヶ月の時が過ぎ、マルタで新年を迎えることに