俳句・短歌 四季 2022.05.05 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第104回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 窓の外ピンクの花の開花見る 祝福に満ち二日月ふつかづき浮く ギャーギャーと枝から枝へ野鳥舞い 赤紫に紫陽花あじさいも咲く 燦燦さんさんと注ぐ日光晴れた朝 新緑映はえて時は過ぎ行く
エッセイ 『心に秘めたオパールは虹色の輝き』 【第14回】 丸山 珠輝 「出来損ないの死に損ない」——母から吐き捨てられた言葉は私の心に突き刺さった。いつしか私は自死を考えるようになり… 【前回の記事を読む】生まれてきた赤ちゃんの泣き声は、蚊の鳴くようなか細い声だった。——その後、寝たきりの状態で6年がたち…珠輝には何故かそんな祖父の態度が子供心に引っかかった。珠輝の家ではこの頃から金銭を巡って朝食時の夫婦喧嘩が日課となった。これには父にも大いに責任があるだろう。いくら客商売とはいえ、昼近くに家を出て夜中近くに帰ってくる。その実稼ぎは少なく祖母たちによりかかるような生活態度だった…
小説 『浜椿の咲く町[注目連載ピックアップ]』 【第6回】 行久 彬 男を誘い込むには丁度いい――母の店への辛辣な陰口。学校では水商売を揶揄われ、家では階下からカラオケと嬌声。それでも娘は… 【前回の記事を読む】不倫が原因で自ら命を絶った父。その後『素人が水商売に手を出すな』と反対されながら、母はある店を始めた…店の名は「漁火」。智子が名をつけた。名は売った漁船の集魚ランプに由来し、店には船を売る前に三つほど外した烏賊釣り用の集魚ランプを飾りとして天井からぶら下げた。この集魚ランプは客の漁師たちにも受けがよく漁火の名とよくマッチした飾りだった。店をオープンした当初は、漁火という名は色…