俳句・短歌 四季 2020.12.24 歌集「漣の夢」より3首【第1回】 歌集 漣の夢 【第1回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 此の時と春爛漫に咲く桜 友愛感じ涙伝わる 【二〇一二年】 桜色仄かに白い淡紅の 絶美を極めし癒しを呉れた 花盛り茎に着く花木にも花 各種書用自己を表現
小説 『超能力探偵 河原賽子』 【第6回】 春山 大樹 急に連絡が途絶えたストーカー男の様子見に、家を訪ねた。電気は点いているのに返事がない。こじ開けたドアの向こう、見えたのは… 【前回の記事を読む】ストーカー気質の男の相談で探偵事務所を訪れた。「大抵の男はこれで震えあがる」とすすめられたオプションは…林良祐の家は都心の住宅街にあった。築40年以上は経っているであろう古ぼけた2階建ての木造家屋で、周囲は塀で囲まれているが庭は非常に狭く、そこに植えているというより勝手に生い茂ったような笹が周囲からの目隠しになっていた。西側に細い路地があり、そちら側に庭の小さなゲートがあり、…
小説 『スタンド・ラヴ』 【第5回】 惣才 翼 「ずっとポケットに手を突っ込んでいるのは、なんで?」彼は笑って僕の腕を掴み、手をその中に……ポケットの袋は貫通していて… 【前回の記事を読む】勝つ理由なんて、もう忘れた。彼女に見てほしい、グラウンドに立った俺はヒーローのふりをした。キャプテンの高宮が監督に背を向け、恭平と大谷の肩を抱いて囁く。「なあ、大谷、恭平。今日だけは絶対に勝とうの。全国大会に出とけば、セレクションでも有利になって大学にも入り易うなる。当然お前らも考えとるじゃろうが、ホンマ、今日の試合は大切じゃ。大学入試受けるつもりでやろうで!」「あっ、あぁ……