俳句・短歌 四季 2020.12.25 歌集「漣の夢」より3首【第2回】 歌集 漣の夢 【第2回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 【二〇一二年】 太陽が燃えつつ沈み東空 月が出て来る天体のショー 冬の間の寂しく生えた松の木に 花々囲み緑葉華やぐ 春の宵朧に霞み輝いて 満月の花闇に咲いてる
小説 『泥の中で咲け[文庫改訂版](注目連載ピックアップ)』 【第10回】 松谷 美善 マッチングアプリ相手の希望で、夜11時に集合…ワゴン車の後部座席で渡された紙コップを飲んでしまったところ、記憶がなくなり… 【前回記事を読む】ふと外を見ると、車からよろよろと歩く女性を男が家に引き入れ、得体の知れない液体を飲ませていた。退屈していた。とにかく毎日が退屈だった。夫は今度、いつ帰ってくるのだろう。盛りのついた猫のように、ただ異性を求め続けた。優し気な言葉、写真で見る限り華奢な男。この人なら大丈夫かな。直感でそう思った。すぐには会わない。それがあたしのやり方。毎日毎日、絶え間なくメールを交換して、毎晩毎晩、…
小説 『ホームランとフォーマルハウト』 【第4回】 福原 道人 再びボールが塀の向こうに消えて、おじいさんが飛び出してきた。彼は呆れ顔で私について来るように言い、あるものを見せてきて… 【前回の記事を読む】女子大生が小学生に混ざって野球!? 満塁ホームランを打ったが、少年たちの視線は彼女の背後に向けられていて…下から投げた女の子のヒョロヒョロ球がノーバウンドでホームに届く。それをジャイアンツの少年がジャストミートすると、ボールは外野の頭を越えて、再び塀の向こうに消えていった。一瞬時が止まり誰もが息をのむ。待つこと十数秒。果たして裏木戸が開いて、さっきのおじいさんが飛び出してきた…