俳句・短歌 四季 2021.01.07 歌集「漣の夢」より3首【第3回】 歌集 漣の夢 【第3回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 室外の木立を埋めて薄紅の 桜の様な花が満開 見上げると金星一つ存在の 驚き伝え凛と輝く 朝の陽の薄雲透す光源に 超越された天見る思い
小説 『東京フェイクLove♡』 【第3回】 川田 レイ 「今度一緒に行きませんか?」施術後、ハイスぺイケメンセラピストからデートの誘い。こんな超年上の私を…? 【前回の記事を読む】下着を脱ぐことは考えてなかった…身体を重ねるような体位もあり、まるで恋人から受ける親密な密着マッサージだった。「パラダイスアロマの仕事が、本業なんですか?」「いいえ、大学院を卒業したばかりで、4月から都内の外資系IT企業にITエンジニアとして、就職する予定です」「はあ、凄い。大学院卒業の理系でITエンジニアさんになるんだ……」「はい。でもここも副業として、当分勤める予定ですの…
小説 『ジパングを探して!』 【第8回】 大和田 廣樹 ベネチアに着いた僕達。家の中まで水が入ってきている家もある。家に船がある家も多い。まるで自転車のように船を使っているのだ 【前回の記事を読む】亡き母からの手紙が伝えるのは、自分の人生に覚悟を持てというメッセージ――ある日僕を促すように、ベネチアへの航空券が届いた京子からは、すぐ「パパのOKでた!」というメッセージが送られてきた。その日から急に忙しくなった。パスポートを取りに行ったり、本屋でベネチアのガイドブックを買ったりである。ベネチアは小さい街だ。水の都と呼ばれている。マルコ・ポーロの子孫と会うので、マルコ・ポー…