俳句・短歌 四季 2021.01.14 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第4回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 紫に黄色パンジー地の上を 花園に染め慕わしく咲く 午後の雨恵み注いで陰の美に 花も草木も萌え映えている 清涼に優しく吹いてそよ風が 愛を囁きうなじを過ぎた
エッセイ 『Re:start[人気連載ピックアップ]』 【第10回】 森 亜美 服も体も、真っ黒こげで病院に運ばれた私。「あれが奥さんです」と告げられた夫は、私が誰なのか判断がつかなかった 【前回の記事を読む】信号無視の車が突っ込み、乗っていた車が炎上。後部座席にいた娘だけが救出された事故後すぐに私は、ドクターヘリで火傷治療に強いと言われる某大学病院の救急救命の集中治療室(EICU)に搬送されました。もう1人の方は救急車で別の病院へ運ばれたと聞きました。ぶつかる瞬間の記憶は全てなく、今でも事故前後のことは思い出せません。着ていた服はまっ黒焦げになっていたみたいで、頭も火傷していた為…
小説 『ふたりの渚』 【第7回】 伊坂 勝幸 「もう一度だけリベンジさせてください」と10年越しの告白への返答は「独身なの?」――同窓会の夜に動き出す、予測不能な恋の行方 【前回記事を読む】「俺みたいな年下ってダメですか?」――あまり気乗りしなかった合コン。スポーツマンタイプの彼から声をかけられ横に座ると…「津田さんはいいんですか?」「俺は白石さんと話がしたいので、このほうが好都合ですよ」「じゃあ、ワインを飲みましょう!」◇イケちゃんは、杏子とタマちゃんと一緒に2次会の店に到着した。幹事の松原が手配した店のようだが、ハッキリ言って狭い。すでに10人くらいがいるけれ…