今夕も夕立と成り萌え出てる草木にとって命の湿り

柳萌え水辺に生える青葦が萎える心に憩いを呉れた

緑葉が垣根を作る柴の木に朱色の花が咲いて輝く
※本記事は、2015年12月刊行の書籍『歌集 漣の夢』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 漣の夢【第103回】
中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。
今夕も夕立と成り萌え出てる草木にとって命の湿り
柳萌え水辺に生える青葦が萎える心に憩いを呉れた
緑葉が垣根を作る柴の木に朱色の花が咲いて輝く