俳句・短歌 四季 2022.04.14 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第101回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 目が覚めて薄く明るい暁の 今を生きてる貴重な世界 数階の上の方より木々望む 均整の美に膨らむ緑 緑みどり成なす木々に漂い悲しげに 紋白蝶の白き妖精ようせい
エッセイ 『心に咲いた向日葵』 【新連載】 丸山 珠輝 父と母はいとこ同士だった。そして生まれた私には、両眼の眼球がなかった。そんな私のことを、親族や両親は… 心身ともに疲れ果てた丸山珠輝は、不思議な夢で目覚めた。場所はどこなのか全く分からない。ただ大勢の人がいるようだが、目の見えないのは珠輝一人らしい。そこは階段の中程らしく、珠輝はかかとから足のつま先までしかない狭い場所に立っていて、両手に薄い布を持ち、真珠をとてつもなく大きくしたような、表面がすべすべした巨大な玉を懸命に磨いていた。さらにそこから五メートルほど離れている所に何人もの人々が群れていて…
小説 『異世界縄文タイムトラベル[注目連載ピックアップ]』 【第3回】 水之 夢端 「何で俺?」「きみのこと、顔も名前も憶えてたから」――大学生のリーダー・林は中学生の川田の耳元に口を寄せ... 【前回の記事を読む】大学生の集めたお金で運営され、中学生は参加費無料。監視役もなし。このキャンプの目的は一体? 実は、彼らはみな…「きみにお願いがあるんだけど」林は手を引っ込めて笑みを浮かべた。「きみ、中学生のリーダーをやってくれないか」「え?」川田は怪訝な表情を浮かべた。「何で俺? 中学生は他にいくらもいるでしょ」「きみのこと、顔も名前も憶えてたから」「俺、マジで嫌なんすけど」川田は心底不服そ…