俳句・短歌 四季 2022.03.24 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第98回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 大空おおそらに筋雲すじぐも浮かび流れてる夏が覗いて緑輝く 風薫る緑の草木嗚呼自然生せいの息吹きを吸いつつ生きる 陽も隠れ気候温暖巻雲けんうんのオレンジ色に染まる夕暮れ
小説 『泥の中で咲け[文庫改訂版](注目連載ピックアップ)』 【第10回】 松谷 美善 マッチングアプリ相手の希望で、夜11時に集合…ワゴン車の後部座席で渡された紙コップを飲んでしまったところ、記憶がなくなり… 【前回記事を読む】ふと外を見ると、車からよろよろと歩く女性を男が家に引き入れ、得体の知れない液体を飲ませていた。退屈していた。とにかく毎日が退屈だった。夫は今度、いつ帰ってくるのだろう。盛りのついた猫のように、ただ異性を求め続けた。優し気な言葉、写真で見る限り華奢な男。この人なら大丈夫かな。直感でそう思った。すぐには会わない。それがあたしのやり方。毎日毎日、絶え間なくメールを交換して、毎晩毎晩、…
小説 『間宮寫眞館』 【第10回】 八木 宏 写真館の仕事で幼馴染と鎌倉・江ノ島へ。ただの手伝いのはずが、車内に流れた空気は明らかに“それ”で…… 【前回の記事を読む】「父がお世話になりました」と来店した女性…遺影を受け取るかと思いきや、写真には目もくれず“ある相談”を切り出してきて… 亮介は弱っていた。自分はスタジオで肖像写真を撮っているが、スナップ写真という点では素人だ。プロのカメラマンのようにはいかない。「もちろん、日当のようなものもお支払いしたいと思います。受けていただけないでしょうか」「はあ。私は写真館をやっておりますが、スナップ…