俳句・短歌 四季 2022.03.17 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第97回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 花盛はなさかり地表を覆う芝桜薄紫に足元あしもと飾る 今年初蜻蛉はつとんぼと出逢う江南に初夏の訪れ敏感に告げ 青空あおそらに草木そうもく繁茂風そよぎ紋白蝶も飛び出して舞う
小説 『幸せを呼ぶシンデレラおばさんと王子様[「バツ恋」人気御礼!武きき作品ピックアップ]』 【第25回】 武 さき,武 きき 「会いたかった、やり直したい」ホテルのロビーで夫と抱き合う女性は元カノだった。密着する女性の体越しに、夫と目が合い… 【前回記事を読む】「触らないで下さい!自分でやります」…僕がこぼしたから、と体に手を伸ばしてきた男。後日、弁償したいと訪ねてきて…三か月後、TI会当日、近藤さんのホテルで二時待ち合わせ。時間通り四組会員集合。「今日の会の予定はブティックで奥様達は好きな物を好きなだけお買い物をしてください。その間、男子会します。女子会が始まったら、男性陣は妻の下着コーナーへ。これから、その日は妻の為にお金を使いま…
小説 『大人の恋愛ピックアップ』 【第82回】 青石 蓮南 通学途中に別れた父の実家があった。通り過ぎようとしたとき、祖父の名前が書かれた提灯、白黒の幕が飾り付けられているのが見え… 【前回の記事を読む】その日は、三か月に一度、父と会える特別な日であった。蓮は朝から心臓が激しく鼓動するのを感じていた…小学五年からは、学童の軟式野球クラブに所属した。永吉は野球を、有花はバレーボールをやっていた事もあり、当然、蓮は運動神経が良かった。蓮は、永吉との練習のお陰で、確実に相手の胸元に白球を放れるようになっていた。その的確なコントロールに監督の目が留まり、小学六年の時には投手を任せられ…