俳句・短歌 四季 2022.03.17 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第97回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 花盛はなさかり地表を覆う芝桜薄紫に足元あしもと飾る 今年初蜻蛉はつとんぼと出逢う江南に初夏の訪れ敏感に告げ 青空あおそらに草木そうもく繁茂風そよぎ紋白蝶も飛び出して舞う
ビジネス 『なぜ職場では理不尽なことが起こるのか?[注目連載ピックアップ]』 【第8回】 中山 てつや,中山 てつや 同期で「えい、やー!」と給料明細を見せ合うと、飛び抜けて多い人がいた。中身を見ると、「家族手当」が追加されており、その額は... 【前回の記事を読む】友人は「人事は見ているから」と言ったが、本社からの異動は、実質的には片道切符。めったなことでは本社に戻れない仕組みになっていた。 古き良き年功序列は根強い人事評価の仕組みを、自分のためだけに、ひとりで作り上げることはできません。評価制度は、入った会社にすでに存在しているもので、その枠の中で工夫を凝らしながら、上手に泳ぐ術すべを、身に着けていくことになります。世の中には、いろい…
小説 『旅から生まれた創作民話集』 【新連載】 ひがき たいら 看護助手から民話作家へ——引きこもりの青年に手紙を書き、旅先で出会った笑顔を物語に 小学生の頃から、「旅に関わる妄想」が得意でした。最初のきっかけは、西部劇や東宝映画との出会いです。昭和30年代、三流映画館では三本立てで作品が上映され、子供でも手の届く料金で楽しむことができました。そんな魅力に引き寄せられて、新世界の映画館へ一人バスに乗って出かけたのが、私の「一人旅」の原点です。その頃から、誰かと一緒でなくても行動できるようになり、自転車に乗れるようになると、知らない場所へふら…