俳句・短歌 四季 2022.02.03 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第91回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 朝風あさかぜに若草若葉揺れている 思春期香り朝陽に映える 温暖なそよ風草木くさき渡り過ぎ 身体からだに沁みる心地良さ哉 水面みなもにも草地くさちの上も高木こうぼくも 深緑しんりょく溢れ地表潤うるおう
エッセイ 『ねぇ!ばあば』 【第4回】 akiko,akiko 夫に騙された!! 結婚してからどこかに働きに出ればいいと言っていた夫は強度なマザコンだった?! 短大を卒業してからは何故か体調のすぐれない日が多く、病院へ行っても原因が分からずに悶々とした日々が続いていた。中2から7年間、毎日過酷なバレーボールの練習をしていた身体が、いきなり何も運動をしなくなったからだろうか。それは卒業後幼稚園に勤務していた時で、情けないが1年で退職をした。精神的にも弱い自分が情けなかった。今、思い出してもその頃の自分に「喝!」を入れたい!!正直、一般企業に就職をしたいの…
小説 『笑生[人気連載ピックアップ]』 【第5回】 大宮 雫 「クリスマス、何が欲しい?」「おかあさんにあいたい」「…それは無理かな。君たちはね…」お兄さんが続きを言おうとしたその時 【前回の記事を読む】玄関が開く音がした…お父さんだ。「やだ!」必死に反抗したけど、怒鳴られて車の中に放られた。とても怖くて、声を殺して泣いたびっくりするほど外は寒くて涙はすぐに止まったけど代わりにいっぱい鼻水が出た。ゆっくりと地面に降ろされて手をつないで歩き始める。遠くからクリスマスの歌が聞こえてくる。僕の好きな「あわてんぼうのサンタクロース」だ。「今日はクリスマスだね」お兄ちゃんが優しい声で教…