俳句・短歌 四季 2022.01.27 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第90回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 命満つ自然の中に生かされて 愛の人へと変えられて来た 江南に朝陽(あさひ)照り付けジリジリと あっと言う間に夏日来る哉 梅(うめ) 桜(さくら)躑躅(つつじ)の 後(あと)に 紅(べに)の花 咲く時告げる楽園区域
小説 『幸せを呼ぶシンデレラおばさんと王子様[「バツ恋」人気御礼!武きき作品ピックアップ]』 【第25回】 武 さき,武 きき 「会いたかった、やり直したい」ホテルのロビーで夫と抱き合う女性は元カノだった。密着する女性の体越しに、夫と目が合い… 【前回記事を読む】「触らないで下さい!自分でやります」…僕がこぼしたから、と体に手を伸ばしてきた男。後日、弁償したいと訪ねてきて…三か月後、TI会当日、近藤さんのホテルで二時待ち合わせ。時間通り四組会員集合。「今日の会の予定はブティックで奥様達は好きな物を好きなだけお買い物をしてください。その間、男子会します。女子会が始まったら、男性陣は妻の下着コーナーへ。これから、その日は妻の為にお金を使いま…
小説 『チャンピオンへの道』 【第2回】 佐藤 清助 「イテテテ! 痛いじゃないか!」あまりにも痛かった。手にはトゲが突き刺さり、血がプチンと出てきた。よく見ると… 【前回の記事を読む】クラスになじめず不登校ぎみの少年。喘息、いじめ、父の死…。逆境の中で芽生えたのは、「医者になりたい」という夢だった七月の空は、どんよりと鉛色(なまりいろ)に濁(にご)り、重くのしかかってくるようだった。暦(こよみ)の上では盛夏(せいか)のはずなのに、盛夏独特(せいかどくとく)の真(ま)っ青(さお)な空に白い入道雲(にゅうどうぐも)がむくむくと躍動(やくどう)する光景(こうけい…