満身創痍 私 心だけでも若作り
私は今腰が痛い。たぶん原稿を書くのに同じ姿勢で長く座っていたせいだ。私と腰痛の付き合いはもう長い。初めて痛めたのは20歳の時。正月休み、こたつで8時間時代劇を見たせいだったと思う。その時、腰を曲げられないという辛さを初めて味わった。まず靴下がはけない。歯を磨く時も料理をする時もとにかく腰を曲げられない。不便で情けなくて悲しい痛みだ。
その後だいたい2年に1度の頻度で腰痛に悩まされている。原因は腹筋と背筋が無いから。体を鍛えてこなかったから筋力不足。それがいけないと自己分析している。整骨院の先生から「痛くない時にしっかり鍛えなさい」と言われているが、のど元過ぎれば……、というやつで痛みが収まれば、だらけた生活の繰り返し。腹筋を鍛えるなんてしたことがなかった。
そんな私が頑張った。1年半前の9月、思い切ってジムに入会し、ついこの前まで足しげく通っていた。ピラティス、ヨガ、センタジー、ボクササイズ、ズンバ、エアロビクス。いくつものプログラムを続けてやること週3回。マシーンで鍛えることはしなかったが、やり過ぎというくらいによくやった。
そのせいか、1年半は腰痛に悩まされることはなかった。しかし11月から執筆を始めた途端、一切行かなくなり、ずっと椅子に座ってパソコンとにらめっこ。やることがあまりに極端だから、きっと体も戸惑ったのだろう。くしゃみをするだけで激痛だ。出そうになると、四つん這いになり背中を丸めて備えているが、あまりの痛さに声が出てしまう。