映画って本当にいいものですね
日本の映画産業が衰退して久しくなりますが、あるとき、ひさしぶりに映画館に行きました。
梅田スカラ座で『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』を鑑賞し、指定席もほぼ満席でした。私たちがよく鑑賞した昭和40年(1965年)前後の映画館とイメージがまったく変わっていて驚きました。
お気に入りの007シリーズは1作目『ドクター・ノオ』からすべて見ています。この映画シリーズは製作に多額の費用をかけて、単純に「スリルを味わえて面白い」からです。
ストーリーは毎回同じでテレビの水戸黄門さんと同じく、勧善懲悪で悪は必ず滅びます。
1作目の公開は1962年(昭和37年)の高校生時代でジェームズ・ボンド役もショーン・コネリーです。それから主人公を演じる俳優は何度か代わっていますが2021年10月には6年ぶりに25作目が上映されます。すでに予告編も公開されており、いまから楽しみにしています。
学生時代は映画、とりわけ洋画を数多く見ましたが邦画はやくざ映画が主流だったと記憶しています。
『男はつらいよ』が昭和44年に1作目が上映されましたが、黒沢明監督の『七人の侍』の影響を受けた『荒野の用心棒』『続・荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』などのマカロニウエスタンの全盛期でしたし、鑑賞もしました。
いまもこれらの映画をTVで放映していますが、作品からは陳腐化だけのインパクトを与えられるばかりで、何ら心にときめきを感じません。それは自分でも不思議に思います。
その頃の名作もいろいろ鑑賞しましたが、年のせいなのか残念ですが題名はほとんど覚えていません。数ある映画のなかの一本をレンタルし、鑑賞後に人気が出る良い作品を見つけたときは自分の目の確かさに嬉しくなります。
『釣りバカ日誌』は、一作目を偶然借りてきました。まだ人気もありませんでしたが、「釣り」をテーマにハマちゃんとスーさんとの掛け合いが面白く、娯楽性が気に入りました。
その後もリリースされるつどレンタルしていましたら、『男はつらいよ』に変わり松竹の看板作品になりました。
洋画では『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ベートーベン』がしかりでした。