クレジットカードは店から売上の一部(あるいは消費者の会費)を利益としていますので、店と顧客のプラットホームになっています。
他に、プラットホーム戦略の例としては、合コン、婚活カフェ、Amazon、Google、楽天、おサイフケータイ、商店街、ショッピングモール、雑誌、新聞、SNS(social network service)、勉強会、MBAなど、ありとあらゆるものがあげられます。
病院も、患者と医療者を結びつけるプラットホームです。合コンの幹事は面倒な仕事だと思いますが、幹事は実は最も利益を挙げられる立場にあると言えます。
自身の都合で日程調整ができることや、参加者の個人情報を入手できること、個人の好みを知る(マーケティング情報)ことなどがあります。
プラットホームは2つのグループを結び付けるツー・サイド・プラットホーム(two-sided platform)と各種サービスを提供する多くのサービス事業者と多くのユーザーを結びつけるマルチサイド・プラットホーム(multi-sided platform)に分けられます。
ツー・サイド・プラットホームの例は合コン,婚活カフェがあります。マルチサイド・プラットホームの例はGoogle,Amazonなどです。プラットホームには2つのユーザーが存在し、プラットホームは双方のユーザーから利益を得ています。
一方のユーザーの数が増えると、もう一方のユーザーにとっても魅力的なプラットホームとなります。これをサイド間ネットワーク効果(cross-side network effects)と呼び、プラットホームの収穫はどんどん増えます(収穫逓増の法則)。
新聞や雑誌が良い例ですが、購読者が多ければ広告主にとって魅力的です。
一方のユーザーの価格弾力性が高い場合は無料で参加できるようにし、他方に課金するという一方向への課金によってユーザーを増やす、例としてはFacebookなどのSNSがあります。
参加している人が多いほど広告主にとって魅力的なプラットホームとなります。プラットホームの争いは勝者が決まるまで戦いが続き、一人勝ち(winner takes all:WTA)になる傾向が高くなります。現在のAmazonがその好例でしょうか。