俳句・短歌 歴史・地理 歌集 歴史 2021.03.17 歌集「風音」より三首 歌集 風音 【第33回】 松下 正樹 何気ない日常にある幸せを探しに。 優しい風を運ぶ短歌集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 マンションに住すまふ人たちおたがひを 知らず語らず笑顔ゑがほを見せず 春が過ぎ秋が巡るもお祭りを もよほし歌ひ踊ることなし 大雪に道閉ざさるるもマンションに 雪かく作業にかかはる人なし
小説 『おとこと女』 【新連載】 澤村 涼一 「最近何か面白い本、読みました?」…迷った結果“三島由紀夫”と答えたが、語りすぎた…数秒の沈黙の後、彼女は唐突に…… 「あっ、一ノ瀬(いちのせ)さん、最近何か面白い本、読まれました?」一ノ瀬が食堂で夕食前と夕食後の配薬の準備に取り掛かっていると、同じく食堂で夕食に向けた配茶の準備をしていた川名香澄(かわなかすみ)が声を掛けてきた。一ノ瀬はちょうど配薬の開始において既に食堂のそれぞれの席で待機している入居者の内、どの入居者を皮切りに配薬をスタートするか、ある程度開始の順番の目星を付けたところで、それ以外のそれぞれ…
小説 『不可解な恋[人気連載ピックアップ]』 【第6回】 夜久 珠姫 「マユみたいに素直になれば気持ち良くなれるのに」──同僚と不倫中の店長に参加させられた飲み会で「介抱してあげるから」と… 【前回の記事を読む】急に店長が私の肩を揉み始めた。逃げようとした瞬間、腕を掴んで引き寄せられ、「逃げるなよ」と耳元で囁かれ…「おっはよー、亜紀」「おはよ。真由も手伝って。今日は特に新作が多いみたい」「そりゃそーだよー。誕生祭だもん」「え? 誕生祭……? あ、そういえば一周年だね!」「そうそう。そゆ事」そう言って、真由が私がチェックしている箱の横の箱のチェックを始めた。「ね、さっき、見てたでしょ」…