俳句・短歌 歴史・地理 歌集 歴史 2021.03.31 歌集「風音」より三首 歌集 風音 【最終回】 松下 正樹 何気ない日常にある幸せを探しに。 優しい風を運ぶ短歌集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 電車より降り立つ駅のホームには あふるる秋風わが身をめぐる 地下鉄にスマホをいじる人たちの 七人掛けに七人坐すわる 十両じゅうりゃうの長くかがやく灯ひの電車 轟音ごうおんを残し闇に遠とほざかる
小説 『訳アリな私でも、愛してくれますか』 【第29回】 十束 千鶴 「もうマジで、すげー萎えたよ。」彼氏に左胸がないことを打ち明けた翌日に…溢れ出る涙。期待した私が悪かったんだ… 【前回の記事を読む】「私、実は左側の胸がないの」——この人なら私を受け入れてくれる、そう思い打ち明けたが「は……?」「マジかよ……」「ごめんね、今まで打ち明けられなくて……でも、大輝とそういうことをする前に、伝えておかなきゃって思ったの」大輝の様子を伺う。言葉を選んでいるのが伝わってくる。「……まぁ、じゃあ……今日はやめとく?」「え……」(やめてほしいっていうわけじゃないんだけど……)ただ、理解…
小説 『小窓の王[注目連載ピックアップ]』 【第14回】 原 岳 「は?」――厳冬期の劔岳、先行パーティーはワカンすら持っていなかった。さらに「ルートがわからない」と若者は言い出し…… 【前回の記事を読む】【厳冬期 劔岳・小窓尾根】「マイナス40度は結構やばい」さらに、明日は悪天候——気象予報をラジオで聞くと…川田もザックを下ろしながら「こんにちは」と挨拶を返した。「どこからこられましたか」と訊かれたので、一,四〇〇メートルの肩からですと答えた。「そちらは、一,六〇〇メートルピークからですか」と、川田が聞いた。「ええ、寝坊してしまってね。ラッセルもきつかったからなかなか進みませ…