卑弥呼(日巫女・ひのみこ)の実像
1 卑弥呼はどのように描かれているか
①その国はもともと男王の国で、住(とどまる)こと七十~八十年。倭国は、乱れて相攻伐して歴年。
②そこで、各王は話し合いで一女子を共立し、戦争は終わった。
③女王に推挙されたのは、日巫女(ひみこ)という一女性であった。
④その女王は鬼道にすぐれていた。
⑤年は長大で、夫がいなかった。
⑥男がいて、国の政治を助けていた。
⑦女王になって以来、その人を見た者が少なかった。
⑧千人の召した者(弟子か家来か奴婢)がいた。そしてその者たちは自主的に活動していた。
⑨狗奴国の男王とは仲が悪かった。
⑩女王は中国の魏の国に朝貢をした。
⑪中国の皇帝(明帝)から多くの貴重な品々を賜った。
⑫その中に、親魏倭王の印綬、銅鏡他多数。
⑬二四八年頃「以(よっ)て」女王・日巫女は突然死した。
⑭径百歩の大きな墳墓を作って、約百人が殉死した。
⑮再び国同士の争いが始まった。
⑯日巫女の宗女十三歳の臺与が女王となり、戦争がやむ。