忠実は藤原道長の子孫なり氏の長者を若くして継ぐ
*藤原忠実(一○七八~一一六二)、道長から数えて五代目。康和三年、忠実二十四歳。藤原摂関家の氏の長者。
【藤原摂関家の内紛】
二十八歳関白の位に就きたれば氏を束ねて大殿と呼ばるる
*関白 天皇の政務にあずかり、意見を申しあげること。また平安時代以降、天皇を補佐して政務を執り行った重職。
**長治二(一一〇五)年、忠実、関白就任。
忠実は二人子もてり忠通とその弟の頼長なり
平安末期、国を二分する戦いが起こった。それは保元の乱と呼ばれる戦乱であり、古代から中世へと、貴族政治から武家政治へと時代を切り拓いていく端緒となった。
この乱の原因である天皇家と藤原摂関家の内紛から崇徳院の配流という結末までの経緯が詠まれた創作短歌を連載でお届けします。
忠実は藤原道長の子孫なり氏の長者を若くして継ぐ
*藤原忠実(一○七八~一一六二)、道長から数えて五代目。康和三年、忠実二十四歳。藤原摂関家の氏の長者。
【藤原摂関家の内紛】
二十八歳関白の位に就きたれば氏を束ねて大殿と呼ばるる
*関白 天皇の政務にあずかり、意見を申しあげること。また平安時代以降、天皇を補佐して政務を執り行った重職。
**長治二(一一〇五)年、忠実、関白就任。
忠実は二人子もてり忠通とその弟の頼長なり