英国国立ウェールズ大学経営大学院にて医療経営学修士号を取得した臨床医が、現代の医療経営の諸問題を追及します。
機会費用(opportunity cost)
ある行動を選択することによって失われる、他の選択可能な行動のうちの最大利益を指す経済学上の概念を言います。
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本書を読むのに要する機会費用は本書の書籍代に加えて、本書を読まなければできた労働等によって得られた報酬を加えた費用を指します。したがって本書が提供する価値(便益)が、読者の皆様の費用(機会費用を含む)より低ければ、本書は読まないほうがよかったということになります(したがってここでやめる選択もありです)。
時給1万円の人が割引セールに並ぶことはありませんので、医師に単純な事務作業をさせると、本来すべき付加価値の高い業務(成果)面で機会費用を失っていることになります。
次に資本主義社会で当たり前のように行われている分業を機会費用の観点から解説したいと思います。