歌集「秋津島逍遥」より三首

熊野古道
平安時代後期から熊野参詣が盛んになり、熊野古道（参詣道）ができあがった。後鳥羽院は二八回にも及ぶ熊野詣の記録が残る。今は中辺路（なかへち）が主な観光ルートとして利用されており、滝尻王子から熊野本宮大社までは三五・九キロ。険しい坂道（楠山坂（くすやまざか）など）あり、石畳の道あり、杉山の下につづく昔ながらの長い道のりで、変化に富んだ自然の景色が楽しめる。中辺路から分かれ高野山へ向かう路を小辺路という。

南紀
海岸線に沿って勝浦、串本、白浜と温泉郷がつづく。勝浦にあるホテル浦島内には忘帰洞がある。串本は橋杭岩、白浜は千畳敷海岸が見所。田辺は中辺路の玄関口でもある。