巡りゆく御輿をかこむおほぜいの 人の熱気に狂ひてゆかん
金魚掬い綿あめ売りの店ならび 遊ぶ子供の声がにぎはふ
お祭りは夜の部に入る女・男の神 しかと寄りそひ腰つかひけり
四季がある日本は移ろいやすいのだろうか。
行き交う人々の心や街の景色は千変万化で、過去はさらに記憶の彼方へ押しやられてしまっているかのよう。
だが、南の島々には、あの戦争を経ても変わらぬ日本の心が残されていた。
過去と現在、時間の結び目を探しながら、日本古来の清き明き心を見つける旅の歌短歌集を連載でお届けします。
巡りゆく御輿をかこむおほぜいの 人の熱気に狂ひてゆかん
金魚掬い綿あめ売りの店ならび 遊ぶ子供の声がにぎはふ
お祭りは夜の部に入る女・男の神 しかと寄りそひ腰つかひけり