冴えざえと白さざんかは咲きはじむ 日は衰へて冬に入る朝

 

蔓は枯れてつらなる赤き烏瓜 いのちの果てをかがやかせゐる

 

ふとぶとと白き肌への大根は 身をせり出して雪の日を待つ