【前回の記事を読む】手術したのに視力が落ちていく義母。たまたま1人で買い物する姿を見かけたところ、自転車に気づかず…主治医に相談すると…

一 困惑

美幸のページ

ある日、麻衣に「おじいちゃんたち頑張っているけど、おばあちゃんの目も悪くなっていて、もう二人で暮らすのは限界なんじゃないかな。パパもママも近くにいるのに、なぜ二人を手伝ってあげないの。本当は一緒に暮らしてもいいはずなのに、なんで放っておくのかわからない」と言われた。

そう。私はずっと夫の両親にどう接すればいいかわからなかった。だから放っておいた。そして、そのことに触れずに過ごしてきた。麻衣が言う通り、冷たい態度だった。夫の両親は冷たい嫁だと思って呆れているだろう。

でも、私にそうさせたのは夫そのものなのだと言い訳したかった。私だけが悪いわけではない。親と没交渉だと思っていたら、母親と連絡を取り合っていたことを黙っていた。そのことも積極的に関わろうとしなかった原因だった。

もっと言えば、許せないという気持ちもあった。私と夫の両親が少しでも交流できるように橋渡しをするのが夫の役割だと思っていたから、自分からは積極的に関わろうとはしなかった。だから麻衣に「そのことはママに言われても返事のしようがないのでパパに聞いてみて」と返事をして誤魔化した。

その週末、珍しく家にいてテレビを見ていた夫に、義父母のことを聞く麻衣の声がした。