少年の犬、ムムの物語
小さい皆さん、こんにちは。
今日は、少年の犬、ムムのお話をします。王様の時代に少年が飼っていた犬は、どんな犬だったのでしょう。
王様の時代に、ある所に一人の少年が住んでいました。ある日のこと、その少年が道を歩いていると、一人の老人が道端に倒れてひどく苦しんでいました。少年は飛んで行って言いました。
「おじいさん、どうしたのですか。僕に出来ることなら何でも言って下さい」
その老人は少年の言葉を聞くと、首を横に振って言いました。
「坊ちゃん、私はもうすぐ死にます。ですから、もう、してもらいたいことは何もありません。でも、坊ちゃんが私に親切な言葉をかけてくれたお礼に、良いものをあげましょう」
そして懐から一匹の子犬を取り出して、少年に渡しました。老人は言いました。
「この子犬のムムは、きっといつか坊ちゃんが困ったときに、坊ちゃんを助けてくれるでしょう。でも、どんなときでも、ちょっとでも、このムムが坊ちゃんの仲の良い賢い友達であることを疑ってはいけません。少しでも疑ったら、そのときから坊ちゃんのもとを離れてしまいますから」
それから老人は目を閉じておだやかな顔になりました。そしてしばらくして死んでいきました。
その日からムムは、少年の仲の良い友達になりました。しかし少年の家はとても貧しかったので、家の者が食べて残りは少しもありませんでした。それで少年は、自分の食べ物をムムに分けてやりました。
試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。
【イチオシ記事】「昨日、あなたの彼氏さんとホテルにお泊りしました」と言って、服を脱ぎ始めた女…「ほら」と体についた証拠を見せられ…
【注目記事】「今日だけ、お願い」——僕には妻がいたが、彼女のことを無我夢中で抱いた。キスをし、胸を吸い…
ゴールドライフオンライン(GLO)は、表現者を応援するウェブメディアです。
生身の人間が紡ぐリアルな言葉だからこそ、読者の心を揺さぶる力があると確信しています。
あなたも、"表現者"になってみませんか?
ゴールドライフオンライン(GLO)編集部:glo_henshu@gentosha.co.jp