【前回の記事を読む】「さようなら」…そう言って枯れていったひな菊に、小石たちは最後まで心を開かなかった。けれど、ずいぶん後になってから……

第2章 古い時代のお話Ⅰ

女神様の贈り物

小さい皆さん、こんにちは。

今日は、女神様の贈り物のお話をします。

昔ある所に一人の女の子が住んでいました。小さいときに両親が死んでしまって、年老いたおばあちゃんと二人で暮らしていました。

あるとき、おばあちゃんが病気で死にそうになりました。それで女の子は女神様に「おばあちゃんがきっと良くなりますように」と深い祈りを捧げるのでした。

女の子の祈りが届いて、夜、女神様は女の子の前に立たれました。女神様は言いました。

「あなたの祈りは分かりました。でも人間には寿命というものがあるので、あなたの祈りを聞き届けることは出来ません。でもどうしてもと言うなら、方法がないわけでもありません。でもその分あなたの命が縮まるのですよ」

それを聞くと女の子は言いました。

「私の命でつぎ足しが出来るなら、ぜひそうして下さい。おばあちゃんがいなくなったら、私も死んでしまってもよいぐらいなのですから」

「それでどのぐらい?」

少し考えて女の子は言いました。

「私の命の長さを二つに割った、その分」

「おやおや、そんなことをしたら、あなたは随分早く死んでしまいますよ。それでもいいのですか?」

「かまいません。おばあちゃんのためなら」

女神様はそれを聞くと優しくうなずいて、静かに消えていきました。そんなことがあってしばらくすると、おばあちゃんの病気も治って、以前と同じような楽しい二人の生活が始まるのでした。