【前回の記事を読む】小言ばかりの上司なら、すぐ辞めさせてくれると思っていた…3年勤めた職場で辞職願を提出、返ってきた言葉は…
Ⅲ 高校非常勤講師体験談
2 初めての学校勤務
始業式の朝、私を含め新任教師たちが校長室に集合した。そこで初めて校長と話すことができた。
「わざわざ広島から来てもらって申し訳なかったね」と言われた時、他の職員たちが「何故わざわざ広島から?」という感じで驚いていた。そしてまた職員に対しての紹介の時も私のことを不思議がるような光景であった。
その後、体育館まで案内されて生徒への紹介があった。ステージに上がると、凄く緊張して私の紹介の番になった時、校長が「先生は以前英語のお仕事をされたそうで……」と生徒たちに言っていた。
他の新任教師の紹介では「○○先生は△△高校より赴任しまして……」で、よく使われる決まり文句であった。何か紹介の仕方による違いだけで妙に恥ずかしい気がして、生徒たちの顔をまともに見ることができなかった。
確か午後からは入学式であったため、非常勤講師は参加しようがしまいが本人の自由であった。
但し、参加しても報酬は出ない。これが臨採であれば正教員と同様参加しなければならないのであって、もちろん報酬も正教員と同様である。
ここでも非常勤と臨採との差が激しいことが更に分かってくる。本当ならば入学式にも参加したいところだが、ハードな通勤やこれだけでは生活が苦しいため、他のバイトも探さなければならないこともあり、あえて参加しないことにした。
翌日、とうとう初めて教壇に立つことになり、自己紹介の時、自分で何を言っているのか気がつかないくらい緊張していた。
生徒たちも私が元自衛官ということを知って、「え? 何故自衛隊から教師に?」「何故自衛隊辞めて教師になれるの?」等と不思議な表情をしていた。
2年生4クラスのみの担当である。
これには予め前日に同じ英語の教諭と教務に相談して時間割を調整して頂いた。通勤のこともあって、2校時からの午前中のみの勤務で希望したら、親切にもその通りに考慮してくださった。
この時の職員は親切な方ばかりであったので、気軽に勤務できることもしばしばあった。