K校長の回答は、授業料は無料。公立学校のためそもそも授業料がない、とのことだった。私は特別に許可された留学生とのこと。海外からの留学生は初めてで授業料の算定ができないため無料とのことだった。ドイツやアメリカの学校に派遣された会社の先輩たちは高額の授業料を払ったと聞いていたので驚いた。

次いで、2年間暮らす宿舎について適当なアパートを紹介してほしいとお願いした。すると、オテルリー(先述の別校舎)内に、学校の職員向けの宿泊用部屋がある。今、誰も使っていないので安価でこの部屋を使用できる。風呂はないがシャワーがあるし、寝具も揃っている、とのことだった。有料とはいえタダ同然の金額だったので、すぐにお願いすることにした。

さっそく校長の案内でオテルリーへ行き、部屋を確認することになった。オテルリーの住所は、アヴァラス通り9番地。ルーアン右岸駅から見たら右方向で、通う学校と逆の方向、駅から歩いて5分程度にあった。

オテルリー校舎には調理師科、ホテルサービス科の講義室、実習等の設備とパン・菓子科を含めた事務部門等があった。こちらの設備もざっと見学した。調理師科の実習設備は一般のレストラン厨房と同様の設定になっていた。また併設のレストランはサービスの実習を兼ねており、生徒が実習としてテーブルセッティングとサービス技術を学んでいた。

このレストランは昼食を一般向けに営業しており、予約制ではあったが格安の料金でコース料理が食べられるようになっていた。生徒が作り、生徒がサービスしているが、素晴らしい料理とサービスだった。実習生徒の年齢もパン・菓子科より少し上の感じで、日本でいえば調理師専門学校といった雰囲気だった。

それから2年間暮らすことになる部屋を見せてもらった。事務棟の2階に職員用の宿泊施設があり、寮の一室といった感じでベッドと机がある部屋と、トイレとシャワー設備が備わっていた。浴槽はなかった。入浴できないのは困ったと思ったが、タダ同然の部屋代だったので即使わせていただきたいと返答した。

もう何年も使われていないとのことだったが、床も壁も古い内装ではあったものの綺麗に掃除してあり、カーテン、ベッドのシーツは新品で、私のために準備していたとのことだった。

 

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