「飯の種が転がり込んできたな! 菊池! 桜手芸能事務所の件はお前が中心になってやってみろ!」

菊池刑事は

「了解です。では早速取り掛かります」

そう答えると、俺を見て

「というわけだ。死体を見た子達についても私らで多少気にかけてみるよ。あんたは神木奏馬の検挙にあたりな!」

菊池刑事の言葉に俺は

『つくづくこの城東警察署は変わり者が多い。……だが……頼もしい連中でもある……』

そう感じていた。俺は刑事課に戻ろうと暴対課の部屋を出ようとしたが振り返り

「ご協力感謝します!」

と敬礼した。菊池刑事は相変わらず不敵な笑みを浮かべ

「早く行きなよ……やることはまだあるんだろう?」

そう言って俺を追い出した。

『そうだ……やることはまだある』

俺は、決意にも似た思いを胸に暴対課を後にした。

次回更新は8月10日(月)、16時30分の予定です。

 

👉『ヘルメスの遺児』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】畳の上で変なことをしてくる兄…「息が臭い」と思ってると母がやって来た。…すると兄は慌てて手を離し、部屋から出て行った。

【注目記事】抱き上げられて寝室へ…彼は「泣かないで」と言いながらも、激しく求めてきて…指先で触れられるたび涙が止まらない。

 

ゴールドライフオンラインは、表現者を応援するウェブメディアです。
生身の人間が紡ぐリアルな言葉だからこそ、読者の心を揺さぶる力があると確信しています。
あなたも、"表現者"になってみませんか?
ゴールドライフオンライン編集部:glo_henshu@gentosha.co.jp