【前回記事を読む】水の入った皿を何度口元へ近づけても、愛猫は顔を背けた。病院で量ると、体重はたったの4.26kgで……
悲しみの底で見つけたもの~猫さんが生きた八十九日間の記録
四月十五日(火)
やはり朝の調子が悪い。飲水を非常に嫌がり、飲ませるのに苦労する。食事もさっぱり、ちゅーるの中でも添加物の少ないピュアちゅーるというのを試しに与えてみるが、見向きもしない。
昨日あたりからミキサーで作ってシリンジで与える流動食の種類を増やしてみた。これまで病院で買った療法食がメインだったが、ペットショップで売られていたウェット食も複数の種類を買って飽きないように出してみる。
すると食いつきは改善した。それに比較的食べてくれるハイエネルギーのちゅーるで200キロカロリー摂取できた。これで一安心して群馬県の館林まで仕事に行った。
奇跡的に、館林の仕事がいつもより四十五分も早く終わった。三時間の勤務で四十五分もだ。
猫さんが体調を崩してから、不思議と業務量が減っている。急いで帰ると昨日よりは元気に見える。もしかして、一日おきに飲ませている抗がん剤が無い日だけ元気になるのか?
ただ、元気とはいっても基本は動かずにじっとしている。抗がん剤をあまりに飲まないので、服薬ゼリーに包んで飲ませてみる。苦労しながらも飲んでくれた。これが効いて少しでも延命してくれればよいが……。
この日の水分は飲水70mlに点滴120mlの合計190ml。