【前回記事を読む】「何でもいいから食べてくれ!」水を飲ませても、愛猫はすぐに吐いてしまった…排尿は5回、お尻からはアンモニア臭がするようになり……
悲しみの底で見つけたもの~猫さんが生きた八十九日間の記録
四月八日(火)
昨夜皿に入れておいたおやつが無くなっていた。ご飯は相変わらず食べないが、これだけでもよしとしよう。飲水もまあまあ良かった。朝、ウロウロとパトロールをするのを見て、私は、午前中外出してカフェでモーニングを食べつつ執筆をする。
外出から帰っても、猫さんは迎えに来なくなった。以前は、玄関まで降りてきて首輪の鈴を後脚で掻いて、リンリンと鳴らして迎えてくれたのに。余程体がだるいのだろう。昼からはずっと机の下にいる。シリンジの食事を与えると一生懸命食べてくれる。この日はまだ良かった。
本当に食欲のないときにシリンジでご飯を与えても、口から液体を垂れ流すだけで飲み込もうとしなくなるから。まだ、生きようとしてくれているのだ。自分のために、そして恐らく、私のために。
私がトイレに行くと、昔のようについて来て、ドアの前で見張りをしてくれた。最近ではそれもキツイらしかった。
この日の飲水量は昨日よりは減ったがそれでも240mlだった。それに点滴120mlを合わせると、体内には360mlは入っていた。栄養は、シリンジ食とちゅーるとおやつを複数組み合わせて150キロカロリーだった。
四月九日(木)
朝、水はあまり飲まないものの、昨夜皿に盛ったおやつと総合栄養食はまずまず食べている。午前中、いつもよりは活気があり、家の中を歩き回ることもあった。しかし、棚やキャットタワーには登らない。高い所に登らなくなって久しい。首輪に手を触れると、首輪と首の間に隙間ができていてスカスカだった。ドキリとして腰回りも触ってみたが、細い。
もう一度、あのがっしりとしたサブスタンシャルな体型の戻ってくれないかなあ。無理なのだろうな。骨髄増殖性疾患と闘っているだけで充分偉いとは思うのだが、どうしても健康を取り戻して長く生きてくれと、欲が出てしまう。それは厚かましい願いなのか?
この日は順調に食べた。カリカリ食は結局あまり食べなかったが、シリンジ食とちゅーるをこまめに食べさせて、220キロカロリー。久しぶりに消費カロリーを上回る。これが毎日なら、体重を戻せるのだが。排尿三回便は一回。水分は飲水180mlに点滴120mlの合計300mlだった。