2‐3 大腸がんの発見方法、大腸カメラに勝るものなし

大腸がんはどのようして発見することができるのでしょうか?

一般には大腸がん検診のうち、少量の便を2日続けて採取する便潜血検査(2日法)という方法で調べます。この便潜血検査の陽性率は約6%で、その後大腸カメラを受けるとそのうち約3%に大腸がんが見つかるといわれています。便潜血検査は大腸がんを高率に拾い上げることができるため、死亡率減少効果が認められています。

厚生労働省が出している「がん予防重点健康教育およびがん検診実施のための指針」により、大腸がん検診は40歳以上と定められています。大腸がん検診の受診率を国際比較したデータでは、ドイツ、韓国、アメリカが約60~70%であるのに対して日本は約40%と低く、国の目標としている60%以上の達成もまだまだです。

大腸がんが増えていることからも、年に1度の大腸がん検診をもっと多くの方に受けていただきたいと思います。便潜血検査は多くの人間ドックの項目に入っていますし、各自治体では市民を対象に、大腸がん検診を気軽に受けられるように自己負担額が軽減されていますので、調べてぜひご利用ください。

検診や医療機関での検査で調べる大腸がんの腫瘍マーカーには、血液で分かるCEAやCA19-9と呼ばれるものがあります。

しかし、これらの数値が上昇していない場合でも大腸がんがある場合がありますので、注意が必要です。また、数値が上がっているからといって必ずしも大腸がんがあるとも限らず、胃がんや膵臓がん、胆のうがんの可能性もあるため、これらの消化器系の精査も一緒に行う必要があります。

これらの腫瘍マーカーは、臨床においては主に大腸カメラで進行がんが見つかったときに使用します。大腸がんの切除治療後や化学療法が奏功すると数値は低下し、再発すると再び上昇するので、再発を検知し病勢をモニターするために画像診断とともに治療方針の判断材料として利用することが多くあります。

2‒2でも述べた通り、検診のオプションで大腸がんに関わるがん抑制遺伝子を血清p53抗体として測定して、大腸がん検診を行っているところもあります。他にも、便検査で複数の遺伝子マーカーを組み合わせて行うマルチターゲット便DNA検査は高感度で、大腸がんスクリーニングとして期待されています。

 

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